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マレビト・スタディーズvol.3
マレビトの会では、演劇について議論する場をもうけます。
マレビトの会で実践してきた演劇表現をもとに、演劇をめぐるさまざまな言説を丹念に見つけ出し、
それについて考えるための機会とそこから生み出される思考を「マレビト・スタディーズ」と呼んでいます。
毎回テーマを決め、ゲスト・スピーカーとともに議論する公開勉強会を行っています。
今回は「ドラマ演劇の再検討」をテーマに勉強会への参加者を募集します。
演劇はメディアである。
出来事を媒介するものである。
例えば、人身事故に接したときに経験する車内に広がる空気の重さがある。
一人の固有の死によってダイヤは乱れ、日常へ違和が生じる。
だが、その事故という出来事そのものは見えないし、もはや渦中にはない。
そもそも出来事の渦中は伝えることができない。
けれど、現実へ与える影響としての余波をその事故から感じとるだろう。
これは、演劇の受容の一例である。
内容のわからない出来事を伝達すること。
その伝達そのものが演劇であるとしたら、演劇はなにに向けて伝達するのだろうか。
私たちはもう一度ドラマ演劇について検討する。
それは劇の起きる場所と時間について、厳密に考えるということである。
「劇の登場人物」である「劇の出演者」は、「物語の位相」と「舞台の位相」の両方に存在している。
現在に絶対的に密接する舞台空間が、同時に「現在とは別の時間の存在可能性を孕む場所」でもあると信じたい。
◎テーマについて <「出来事につかまれる」 松田正隆> テキストダウンロード
○スピーカー
小澤英実(批評家・翻訳家)、桜井圭介(音楽家・ダンス批評)、新野守広(ドイツ演劇批評)
松田正隆(劇作家・演出家/マレビトの会代表)(50音順)
○日時:2013年7月31日(水)18:30 open / 19:00 start(2時間程度)
○会場:SNAC(アクセス)
○料金:500円
○定員:30名
○
予約方法:marebito.studies@gmail.com に、題名を「マレビト・スタディーズ予約」とし、
本文に「お名前・枚数・電話番号」をご記入の上、お申し込み下さい。こちらからの返信を持って、ご予約完了となります。
○スピーカープロフィール
小澤英実(おざわ えいみ)
批評家・翻訳家。専門はアメリカ文学・文化。東京学芸大学准教授。主な著訳書に『幽霊学入門』(新書館・共著)、
エドワード・P・ジョーンズ『地図になかった世界』(白水社)、トム・ルッツ『働かない――怠けものと呼ばれた人たち』
(青土社・共訳)など。第二期『舞台芸術』(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター)にて演劇時評を担当。
桜井圭介(さくらい けいすけ)
音楽家・ダンス批評。吾妻橋ダンスクロッシング主宰。音楽家として、遊園地再生事業団、ミクニヤナイハラ・プロジェクト、地点、砂連尾理+寺田みさこ、ほうほう堂など、パフォーミング・アーツとの協同も多い。
ダンスに関する著書に『西麻布ダンス教室』『ダンシンング・オールナイト』。
新野守広(にいの もりひろ)
ドイツ演劇批評。国際演劇評論家協会会員。「シアターアーツ」編集委員。著書に『演劇都市ベルリン』。訳書に『ポストドラマ演劇』(共訳)、『火の顔』、『餌食としての都市』、『無実/最後の炎』(共訳)など。
○お問い合わせ:marebito.studies@gmail.com (新保)
○企画:マレビトの会
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